人間にとって呼吸はとても大事です。
呼吸によって取り込まれた酸素は体のホメオスターシス(正常範囲であろうとする事)を保つ為に使われています。しかし、現代人は過度のストレスや不規則な食生活、環境の悪化などによって慢性的に酸素不足に陥っていると言われています。
なぜ酸素不足になるのでしょうか?
人間の体内には赤血球にあるヘモグロビンと結合し、体の各部に運ばれて使われる「結合型酸素」と、血液や体液そのものに溶け込む「溶解型酸素」があります。溶解型酸素は通常、体内にはごくわずかで、すぐに使われなくなってしまいます。また、通常の肺呼吸では、結合型酸素でしか酸素を運ぶ事が出来ません。結合型酸素は、ヘモグロビンと結びつき血液を通して酸素を運搬します。そのため、結合型酸素量はヘモグロビン量で決まり、人間の体が必要とする酸素量はヘモグロビン量よりも多い為、<図1>のように体のすみずみまで酸素が行き渡らず、気付くと酸素不足に陥っている事が多いです。
そこで、登場したのが「シェンペクス」です。
シェンペクス(酸素キャビン)の中に洗浄された酸素を送り込み、気圧を1、3気圧まで上げると、ヘンリーの法則(液体に溶け込む気体の量は気圧に比例して増えると言う法則)によって、酸素が血液・体液の中に溶け込み溶解型酸素を増やしてくれます。溶解型酸素は血管が詰まっていても体液など別ルートを通って酸素を運ぶ事が出来る為、<図2>のように、体のすみずみまで酸素が行き渡り酸素不足を解消してくれます。つまり、酸素不足に陥っているあなたの体に、洗浄された空気を送り込み、体内の酸素量を増やしてくれるのが「シェンペクス」なのです。だから、疲れのもととなる乳酸を分解したり、老化の原因となる活性酸素を中和させ、若返りを促進したり、脂肪を燃焼させて、健康的なダイエットが出来たりといった、元気な体になれるのです。
<結合型酸素と溶解型酸素の違い>
- ● 結合型酸素 :
- ヘモグロビンは酸素濃度が高いほど、たくさんの酸素と結合する性質があるが、ある濃度を超えると飽和状態となって、それ以上多くの酸素を運べなくなる。
- ● 溶解型酸素 :
- ヘモグロビンと結びつかないで、血液の液体部分(血しょう)に溶けて各組織へ運ばれる。気圧を上げると、液体に溶け込む気体の量は増えていく(ヘンリーの法則)。